HDDオーディオプレーヤーってどうなのよっていうお話
ソニーがハイレゾ新作ラッシュ、今日はプレーヤーのHAP-Z1ESですね。
- 全ての再生信号をDSD128(5.6MHz DSD)に変換して再生
- 10月26日より発売
- 価格は220,500円(税込)
- 2.8MHz/5.6MHz DSD(DSDIFF、DSF)、最大192kHz/24bitまでのWAV、AIFF、FLAC、ALAC、MP3、WMA、AAC、ATRAC(DRMなし)に対応
- ギャップレス再生対応
めちゃくちゃ強気な価格設定ですね。ヤマハのNP-S2000(DSDには未対応だけど)より上の価格設定はHDDの付加価値を考慮してもお高め?評価は全ての再生信号をDSD128(5.6MHz DSD)に変換して再生を行うというDSD Re-Mastering Engineにかかってそうです。これはかなり気になるポイントなので要試聴ですね。DACは価格を考慮するとDSD1792Aのデュアル構成とかかな?
残念な点はいくつかあって、ひとつがピュアオーディオなのにHDDを内蔵しちゃっているところ。HDDは駆動部を持っているので明らかに音質的に不利です。確かにNASを使ったシステムはセットアップが手間であり、ソニーのコンセプトである『簡単・快適であること』のためにHDD内蔵にした理由は分からなくもありませんが、廉価版のHAP-S1がある以上、フラッグシップ機であるHAP-Z1ESはディスクリート構成にして欲しかったというのが本音です。もっとも音楽ファイルを「HAP Music Transfer application」を使って、PCから本体HDDへネットワーク経由で自動転送できるというのは魅力的で、さすがは家電メーカーだなと思いました。
他に気になる点としては最大ファイル数が20,000で制限されている点。RECBOX 系統のNASで問題になっていた10,000ファイル制限を彷彿とさせ、暗澹たる思いにさせられます(HDD容量がたかだか1TBなのでハイレゾ音源扱っている限り20,000ファイルはいかないと思うけど)。
音楽は「聴く」から「感じる」楽しみへ。 HAP-Z1ES編 - YouTube
音楽は「聴く」から「感じる」楽しみへ。 HAP-S1編 - YouTube
(参考)
ソニー、全音源をDSD変換するハイレゾHDDオーディオプレーヤー「HAP-Z1ES」
SONYから、ESシリーズのHDDオーディオプレーヤー「 HAP-Z1ES 」登場!!全音源を5.6MHzDSD化。
ソニー「Hi-Res AUDIO」発表会詳報 - ハイレゾ製品大量投入の意図、配信楽曲の今後など説明