新色は俺の嫁~MOMENTUM On-Earに新色デビュー~
ゼンハイザージャパンがMOMENTUM On-Earの新色を発表しました。
ラインナップはBrownとBlackとRedの3色です。
ゼンハイザーのMOMENTUMは元々、密閉ダイナミック型の銘機として定評があった(デザイン・音質ともに)のですが、その小型・軽量廉価版として4色展開のMOMENTUM On-Earが発売され、さらに今回の新色投入に至ったという経緯があります。
さて、何も考えず密閉ダイナミック型などと書きましたが、一般の方には何のことかさっぱりわからないと思いますので簡単に解説してみましょう。
音をどうやって鳴らしているか
一般にドライバーユニット(駆動部)と呼ばれ、ダイナミック型・バランスド・アーマチュア型・コンデンサー(静電)型・マグネチック型・圧電(クリスタル・セラミック)型・などがあります。ここでは代表的なダイナミック型・バランスド・アーマチュア(BA)型を取り上げましょう。
ダイナミック型
ダイナミック型というのは、金属膜を貼り付けたコイルを磁力で振動させて音を発生させるタイプです。音の特徴は、
- 再生周波数帯域が広いので、低音から高音といった出せる音の幅が広い
- その結果、空間表現にも有利
- 解像度が高くなり過ぎず耳触りは柔らか
- 一つのドライバで全ての再生周波数帯域をカバーするので音に連続性がある
- 音圧が高い
BA型
バランスド・アーマチュア(BA)型はマグネチック型の変形です。マグネチック型は、磁石を取り付けたコイルに電流を流して、振動板となる鉄片を振動させる方式ですが、この方式だと振動系の支持を固くする必要があり、再生周波数領域の観点から不利になります。そこで、ドライブロッドと呼ばれる細い棒を媒介させて振動させることでこの問題を解消させたのがBA型です。音の特徴は、
- 再生周波数帯域はダイナミック型よりも狭いため、低音や高音は物足りない。逆に中音域はきめ細やかな表現が可能なため得意。
- 解像度が高いため、音の透明感を感じることが出来る。特に高音にキレを感じることが出来る。
- 音によっては解像度の高さ故に耳障りも。
- 狭い再生周波数帯域をカバーするために音域ごとでドライバーを変えるため、音の連続性がない。(もっとも気になるレベルではない)
- 音圧は比較的低い
まとめておくと、ダイナミック型は直球でぐいぐいと押すピッチャー、BA型はキレのある変化球でバッターを手玉に取る技巧派ピッチャーという感じです。
どういう構造か
大別すると開放(オープン)型と密閉(クローズド)型の二種類があります。違いを一言で言ってしまえば、耳を密閉するかどうかです。当然メリットとデメリットがあり、
密閉型のメリット(オープン型のデメリット)
- 低音域を響かせやすい(にくい)
- 遮音性が高い(低い)
密閉型のデメリット(オープン型のメリット)
- 音がこもりがちで高音域に弱い(強い)
- 共鳴による音の歪みやすい(にくい)
- つけ心地が悪い(いい)
デメリットはそのままオープン型のメリットに対応します。
あくまでも一般論で、一番重要なのは聞いた時の印象ですが、知ってて損はないので参考にして下さい。
【国内正規品】 ゼンハイザー 密閉型オンイヤーモデル MOMENTUM On-Ear Black
- 出版社/メーカー: ゼンハイザー
- 発売日: 2013/10/03
- メディア: エレクトロニクス
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【国内正規品】 ゼンハイザー 密閉型オンイヤーモデル MOMENTUM On-Ear Red
- 出版社/メーカー: ゼンハイザー
- 発売日: 2013/10/03
- メディア: エレクトロニクス
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【国内正規品】 ゼンハイザー 密閉型オンイヤーモデル MOMENTUM On-Ear Brown
- 出版社/メーカー: ゼンハイザー
- 発売日: 2013/10/03
- メディア: エレクトロニクス
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(参考)
ヘッドフォン新製品:MOMENTUM On-Ear Brown、Black 、Red
音質とデザインが高次元で融合 - ゼンハイザー「MOMENTUM」を聴く
音楽を聴くときのイヤホンで密閉型とダイナミック型のそれぞれの特徴を教えてください