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ネットワークオーディオラボ ぶろぐ

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DAP頂上決戦 前半戦

はじめに

今週のニュースといえば、なんといってもSONYからウォークマンのフラッグシップモデルであるNW-ZX1が発売されたことでしょう。そこで今回は、現在市場に出回っているDAPの中でNW-ZX1の実力がどんなものなのか、DAP頂上決戦と題して比較していきましょう。

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http://www.flickr.com/photos/36919288@N08/3916191873/

モニター環境

  • 以前イヤホン試聴をした時はポータブルアンプ(ポタアン)をDAPにかまして試聴しましたが、今回は純粋な実力(単体での戦闘力)を知りたいのでDAP直挿し・ノーマルモードで比較しました。

我輩はハイレゾを外に連れ出すである - ネットワークオーディオラボ ぶろぐ

  • DSDは対応していない機種もあるので、テスト音源はWAV24bit/192kHzのみ

イヤホン

DAPは外で聞くもんだ、ということでアウトプットはイヤホン。今回の条件としては

  • DAP直挿しなのでインピーダンス
  • DAPの高解像度が活かせる・重低音はあまり重視しない
  • 遮音性等、音質以外の要素はいつものごとく無視
  • 高価すぎない

を満たすイヤホンを選別し(てもらい)ました。

 

今回使用したイヤホンはSONYのXBA-30です。スペックをひと通りまとめておくと、

XBA-H3やSE535と比べると解像度が多少劣りますが、2万円を切る価格帯でこれだけ解像度が高ければ文句ありません。XBA-40でない理由は誰も所有していなかったからです(笑)用語の意味がわからなければ、

初心者用: ヘッドホンのスペックの読み方 - ネットワークオーディオラボ ぶろぐ

新色は俺の嫁~MOMENTUM On-Earに新色デビュー~ - ネットワークオーディオラボ ぶろぐ

あたりを読んで下さい。

SONY 密閉型インナーイヤーレシーバー ゴールド XBA-30/N

SONY 密閉型インナーイヤーレシーバー ゴールド XBA-30/N

 

 余談ですが、このブログでは普段から『ロックなんて聞かないから重低音なんかどうでもいい。クラシックやテクノが心地よく聞ける高解像度、特に高音の綺麗さが重要だ。』みたいな重低音軽視・高解像度重視の立場をしきりにアピールしているせいで、最近、仲間内の重低音族から敵意の眼差しを向けられるようになってきました(笑)仕事の記事じゃないんだから、趣味に走らせてくれ・・・。

頂上決戦

それではバトってもらいましょう。今回のエントリーは

  1. Astell&Kern AK120
  2. iBasso Audio HDP-R10
  3. SONY NW-ZX1
  4. SONY F880シリーズ
  5. FiiO X3
  6. Colorful Colorfly Pocket HiFi C4 Pro
  7. HiFiMAN HM-901(試聴させてくれて本当に有難う!!アンプカードはハイエンド)

 の7機種です。

容量

 音質比較だから使い勝手とか重さの比較とかする気はないんだけど、容量くらいは比較しておくべきだろうとみんなに言われたので容量の比較。ハイレゾファイルはどうしてもかさばるので、外部スロットの有無は長期的に見ると結構重要(ファイルの入れ替えが楽)。外部スロットのファイルへのアクセスは内蔵メモリへのアクセスに比べて遅い傾向にあるので、よく聞く曲は内蔵メモリ、外部メモリはジャンルごとに分けて持ち運ぶと捗る。

  1. 64GB(最近発表されたAK120 TITANは256GB。64GBまで対応のmicroSDカードスロットを2基備えているので、最大で192GB。)
  2. 64GB(32GBまで対応のmicroSDカードスロット一基搭載、最大で96GB。)
  3. 128GB(外部スロットは無し)
  4. 16/32/64GB(外部スロットは無し)
  5. 8GB(64GBまで対応のmicroSDカードスロット一基搭載、最大で72GB。)
  6. 32GB(64GBまで対応のSDカードスロット一基搭載、最大で96GB。)
  7. なし(128GBまで対応のSDカードスロット一基搭載、最大で128GB。)

単体でのメモリ容量ではトップのNW-ZX1だが、拡張性を考えるとAK120が総合的に優秀。

DACチップ

前回DAC特集をやったし、DACチップにも触れておきましょう。

絶対失敗しないPCオーディオ DAC選びのコツとおすすめのDAC(前編) - ネットワークオーディオラボ ぶろぐ

絶対失敗しないPCオーディオ DAC選びのコツとおすすめのDAC(後編) - ネットワークオーディオラボ ぶろぐ

  1. WM8740 (Wolfson)デュアル構成
  2. ES9018 (ESS)
  3. デジタルアンプなので・・・またいつか説明します。とりあえず原理が違うと認識しておけばOK
  4. 同上
  5. WM8740 (Wolfson)
  6. CS4398 (CIRRUS Logic)
  7. ES9018 (ESS)デュアル構成

DACで音質がすべて決まるわけではないし音の味付けには好みが分かれるものの、解像度重視で順番をつけるならESS社のESシリーズが優秀。理系的な音楽のESSと文系的な音楽を目指すWolfsonみたいな印象。CSはWMよりもやや解像度重視って位置づけで、CS4398は高級機にも使用される優秀なチップです。

デジタルアンプはアナログアンプに比べると小型なので、サイズの制約のあるDAPでデジタルアンプを採用するSONYの戦略は正攻法。弱点である高周波ノイズをどれくらい抑えられるかが鍵となるか。

続きは

天から仕事がふってきたのでバトルの続きは次回。

DAP頂上決戦 第二回 - ネットワークオーディオラボ ぶろぐ

DAP頂上決戦 最終回 - ネットワークオーディオラボ ぶろぐ

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