アンプって結局何なの!??
はじめに
皆様こんにちは、yamanatanです。最近は先日発表されたSONYの新型ハイレゾウォークマンNW-ZX2の試聴レビューを早くやれとか、新コーデックLDACの音質チェックやるんですよね?とか会った人に色々言われるので、また近いうちにやらないとな~とか思っています。
さて、今日取り上げるのはアンプです。というのも、以前に書いたこの記事
を読んだ人から、「アンプって色々な種類があってそもそも何を買えばいいのか分からないので教えてください」と頼まれたためです。それでは、いつものようにざっくりと解説してみましょう。
お仕事
さて、そもそもアンプさんは何をやってくれるのか。以前書いた僕の記事の説明によれば(笑)
アナログ音声信号を増幅する専門家はアンプです。
とあります。教科書的な説明をすると、アンプというのはAmplifierの略で日本語をあてるなら増幅装置でしょうか。DACが変換してくれたアナログ音声信号はスピーカーを動かすほどの電力がありません。そこで、アンプがスピーカーを鳴らせる電力レベルまで信号を増幅してスピーカーを駆動させます。
種類
実際のところ、実用上覚えておくべきアンプの種類は大きく2つしかありません。*1
- プリメインアンプ
- AVアンプ
高校の物理学の授業を少し思い出すと、
電力=電流✖電圧
でした。アンプは電力量を増幅するという話でしたが、実際には2段階
- 電圧を増幅
- 電力を増幅
で電力を増幅します。ここで電圧を増幅するアンプをプリアンプ、電力を増幅するアンプをメインアンプと呼びます。プリアンプ部分では音声の調整(control)なども同時に行うため、プリアンプはコントロールアンプとも呼ばれます。一方、メインアンプ部分では電力を増幅しスピーカーを駆動(power)させるため、メインアンプはパワーアンプとも呼ばれます。プリメインアンプはプリアンプとメインアンプを統合(integrate)したアンプなのでインテグレーテッドアンプと呼ばれるわけです。
プリメインアンプは左右2つのスピーカーを駆動させるので2ch出力です。一方でAVアンプは映像関連の出力も組み込まれていること、5.1chや7.1chに対応している結果として出力しないといけないスピーカーが増えるので、スピーカーの数に対応したプリメインアンプが組み込まれているといった点が違います。AVアンプのほうが多機能、多プリメインアンプで一見良さそうに見えますが、何度もこのブログで書いているように
- 音声に関係のない映像関連の出力部分はノイズの原因
- パーツが多ければ、それだけパーツ間相互干渉によりノイズが発生
要約
- プリ(コントロール)+メイン(パワー)=プリメイン(インテグレーテッド)
- (一般的に)プリメインアンプの音質>AVアンプの音質
- (一般的に)プリメインアンプの機能性<AVアンプの機能性
おまけ
デジタルアンプ
今までの説明はアナログアンプでしたが、世の中にはこのブログでも時々登場するデジタルアンプ(D級)というものもありました。ものすごくざっくりと書くと
- デジタル信号⇒DAC⇒アナログ音声信号⇒アナログアンプで増幅
- デジタル信号⇒デジタルアンプで増幅
つまり、どの段階で増幅するかが違うということです。デジタルのほうが安価・効率的ですが、アナログのほうが音質が良いというのが一般的な印象です。ただ、最近はあまり変わらないと僕は思っています。
パワーアンプだけ
ヲタでもない限り、アンプで売れ筋を検索して出会うのはプリメインアンプです。だからあまり気にしなくてもいいですが、世の中にはパワーアンプ単独の商品が存在します(もちろんプリアンプも)。ということで、どうしてもどこかのメーカーのパワーアンプが気に入ってしまった人用に少しだけ書いておくと
- プリアンプはなくても、充分な電圧でパワーアンプに入力されればスピーカーは動くし音も鳴る(充分の程度はアンプによる)。
- その際、音声調整の機能がプレーヤー側に付いていることが必要(調整もしたくなければ別に要らないが・・・)。
- どうして2段階で増幅するの?って疑問は、充分の程度がアンプによって違うからということで納得しておけばいいかと(実際はもう少し複雑だが)。
もう少し詳しく知りたい人向けに
さいごに
って記事を書いて見せたところ、「結局何買えばいいの?」っていつものように聞かれたので(呆)時間のある時に売れ筋の試聴比較記事でもまた書きます。ではでは~。
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