photo credit: xenohawk via photopin cc

ネットワークオーディオラボ ぶろぐ

ネットワークオーディオ・PCオーディオ・ハイレゾ音源関連の最新ニュースをお届け♪

予算別PCオーディオまとめ

一昔前はパソコン1台買うのに20万円近く出してたものですが、今や10万円も出せば充分すぎるスペックのパソコンが手に入るようになりました。さて、こうなると次はパソコンの周辺をグレードアップしたくなるのが人間の性です。

f:id:yamanatan:20131123002132j:plain

http://www.flickr.com/photos/purplemattfish/2993809849/

 

その最たるものがオーディオ。でもPCオーディオには興味があるけど、オーディオなんてipodウォークマンとイヤホン・ヘッドホンしか買ったことない!なんて人は案外多いものです。今回はこれまでに書いた記事も振り返りながら、PCオーディオの構成をまとめてみましょう。

パソコンは何やってるの?

PCオーディオっていうとすぐにやれスピーカーだ、DACだみたいな記事が多いですが、まずは基礎を整理しましょう。パソコンの中に入っている音楽ファイルを再生すると、

  1. iTunesやWindowsMediaPlayerといった再生ソフトが立ち上がる
  2. 内蔵スピーカーから音が流れる

と思います。これが最も基本的なPCオーディオです。

 

それでは、パソコンの中では実際に何が起こっているのでしょうか。実は、意外にパソコン頑張っています。

  1. 音楽ファイルからデジタル音声データを読み込む
  2. (デジタル音声データがデジタル音声信号に変換される)
  3. デジタル音声データ(信号)がアナログ音声信号に変換される
  4. 内蔵アンプがアナログ音声信号を増幅する
  5. 増幅されたアナログ信号が内蔵スピーカーを鳴らす
  6. 聞こえた、音が・・・音が聞こえた!!

f:id:yamanatan:20131123031354p:plain

これを踏まえると、PCオーディオの本質とは『いかにパソコンを働かせないか』ということになります。

 

本来、パソコンはオーディオのために最適設計された機械ではありません。逆に言えば最適設計されていないだけでなんでも出来てしまう『究極の器用貧乏』とも言えるわけですが、専門家にはどうしても劣ってしまいます。なので、この器用貧乏の仕事を取り上げて専門家に任せる度合いを増やせば、それだけ音質は向上することになります。

DDC

音声データをデジタル音声信号に変換する専門家はDDCです。このステップは上級者向けなので、ここはとりあえず保留で。

DAC

デジタル音声データ(信号)をアナログ音声信号に変換する専門家はDAC(ダック)です。言うまでもなく、例のあいつのことではありません。

f:id:yamanatan:20131123014927j:plain

http://www.flickr.com/photos/markcollettephotos/6912367340/

DACとはデジタル・アナログコンバーターの略で、デジタル入力をアナログ出力に変換する機械です。ここでデジタル入力ってのはmp3のようなデジタル音楽ファイルだと考えておくといいでしょう。このファイルのデジタルな音声をアナログ音声信号に変換するのがDACです。

f:id:yamanatan:20131123020947j:plain

http://www.flickr.com/photos/27594459@N04/6293026940/

まとめておくと、DACのお仕事は

デジタル音声信号⇒DAC⇒アナログ音声信号

ということになります。

アンプ

 アナログ音声信号を増幅する専門家はアンプです。

スピーカー

スピーカーの専門家は・・・いいスピーカーかな(笑)

 1万円以下のPCオーディオ

さてさて『器用貧乏から専門家へ』をスローガンに、PCオーディオを組む必要性が分かったところで、予算別に構成を考えてみましょう。

 

このブログの名前にもなっているネットワークオーディオは、従来のピュアオーディオに替わる位置づけになっており、システムを組むにはもろもろ含め最低でも20万円程度が必要になります。さすがにオーディオに興味を持ち始めた人に「いい音だから」という理由だけで勧めるのは、どこかの物理学者じゃありませんが「あり得ない」。

f:id:yamanatan:20131123004201j:plain

 

1万円以下の予算の場合、まず導入すべきはアクティブスピーカーです。

ハイレゾ初心者におすすめの小型パワードスピーカー(前半) - ネットワークオーディオラボ ぶろぐ

に書いているように、スピーカーには

  1. アクティブ(パワード)スピーカー
  2. パッシブ(ノンパワード)スピーカー

の2種類があり、アンプを内蔵しているスピーカーがアクティブスピーカーです。具体的なスピーカーは以前価格別にまとめたものがあるので、こちらを参照して下さい:

厳選:1万円以下で買えるPCスピーカー6選 - ネットワークオーディオラボ ぶろぐ

3万円以下のPCオーディオ

 3万円ですと少し予算に余裕があるので、1万円以下のシステムにDACを追加するか、よりハイレベルなアクティブスピーカーを検討するといいと思います。DACに関しては

絶対失敗しないPCオーディオ DAC選びのコツとおすすめのDAC(後編) - ネットワークオーディオラボ ぶろぐ

また、ハイレベルなアクティブスピーカーの候補としては、

ハイレゾ初心者におすすめの小型パワードスピーカー(後半) - ネットワークオーディオラボ ぶろぐ

で紹介したFOSTEX PM0.4nかROKIT RP5 G2あたりになります。

5万円以下のPCオーディオ

 3万円台のアクティブスピーカーにDACを追加して下さい。

10万円以下のPCオーディオ

選択肢は2つあります。

  1. 6万円台のアクティブスピーカーにDACを追加して下さい。アクティブスピーカーの候補としては、ハイレゾ初心者におすすめの小型パワードスピーカー(前半) - ネットワークオーディオラボ ぶろぐで紹介したKEF X300AかELAC AM50などがあげられます。
  2. 4万円台のパッシブスピーカーにアンプとDACを追加して下さい。パッシブスピーカーの候補としては、違い分かる? - ネットワークオーディオラボ ぶろぐで紹介したZENSOR1やNS-BP182、LS-K731-Mなどがあげられます。アンプの候補は~・・・今度記事書くm(__)m

ヲチ

でもなんでもないけど、要望の多い廉価DACの比較記事は早く書かないとダメだなーと今回の記事を書いていて改めて実感。ぶっちゃけDACの聞き分けって難しいので難航してます(笑)ではまた~。

 

UPDATE:DACの記事書きました。

絶対失敗しないPCオーディオ DAC選びのコツとおすすめのDAC(前編) - ネットワークオーディオラボ ぶろぐ

絶対失敗しないPCオーディオ DAC選びのコツとおすすめのDAC(後編) - ネットワークオーディオラボ ぶろぐ