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ネットワークオーディオラボ ぶろぐ

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お年玉で買うべきミニコンポ2020

はじめに

皆様こんにちは、毎年恒例「お年玉で買うべきミニコンポ」です。今年も12月某日、都内某所でミニコンポ試聴会を開催しました。今年も去年と同じく15人体制ですが、平均年齢がさらに2歳ほど若返りました。

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過去記事

過去記事も参考にしてください。

networkaudiolab.hatenablog.com

networkaudiolab.hatenablog.com

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今年の新製品

年々、勢いを失っていくこのミニコンポ・セットコンポカテゴリー、もはや新製品を発売してくれるだけで感謝の気分です。今年はこの記事でお馴染みの機種の後継機が発売されており、久しぶりの大型新人登場にテンションが上がります。

M-CR612(Marantz)

過去記事で7万円以下のベンチマーク構成の中核として活躍してきてくれたM-CR611、昨年の記事で「そろそろ後継機が出そうな値下がりっぷり」と書きましたが、満を持して後継機として発売されたのがこのCR612です。CR611とは違い、発売当初からカラーラインナップとしてブラックモデルを揃えてくれているのは嬉しいですね。音はほとんど変わらないので、機能のアップデートがメインと考えてください。

王道のバイアンプ接続のほか、パラレルBTL接続に対応しており、好意的なレビューも散見されますが、我々の試聴ではバイアンプ接続のほうが圧倒的に人気でした。BTL接続だと、少し音の立体感が薄れてベッタリする印象がありました。

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SC-PMX90(Panasonic

こちらも過去記事で圧倒的な実力とコストパフォーマンスを見せつけていたSC-PMX80の後継機、PMX90です。「そろそろ次世代機が来そうな価格水準ですので、底値狙いの人は買い時かもしれません」と書いていたとおり、綺麗な代替わりを見せましたね(と言っても型番が変わっただけです)。となると、2020年は上位機のPMX-150(すっかり後継機予想ブログに・・・)ということになりそうですが、もともと完成度が高いだけに、こちらも型番変更だけになりそう?

F300(FYNE AUDIO)

2017年スコットランド創業の新興ブランドFyne AudioのF300です。新興ブランドなので聞いたことがない人もいると思いますが、タンノイが好きな人であれば試聴するべきメーカーです。F300はやや個性に欠けるものの、音のキレは充分、自然で元気な低音はタンノイの遺伝子を感じさせます。高音はもう少し伸びてほしいですが、非常にいいスピーカーです。今年一番の収穫ですね。

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ベストバイ

RCD-M41 + SC-M41(DENON

定番のM41セットです。このまま3万円を割っていくのかと思ったら、今年は3万円台中盤まで値上がりしてしまいました。ややコストパフォーマンスは悪化し、カタログスペックは古くなりつつありますが、依然として総合的な完成度が高い銘機ですので、まずベンチマークとして試聴するべき一機です。

SC-PMX90/150(Panasonic

PMX90は80から、そして150も1年前に比べるとやや値上がりしていますので、M41と同じくコストパフォーマンスはやや悪化しましたが、音は本物です。弱点はアンプの性能に対してスピーカーがやや力不足、デザインに高級感はないといったところでしょうか。現代的な解像度重視の音が好きな人であればはまるでしょう。

K-515(KENWOOD

ようやくK-505の在庫がなくなったので、ハイパーコストパフォーマンスではなくなりましたが、K-515は順調に(?)価格下落しており、引き続き競争的な水準になっています。低音はDENONのほうがよいですが、高音ならK-515がいいですね。PMX90はバランス重視といった立ち位置です。ぜひ比較試聴してみてください。デザインも高級感があってよいです。

M-CR612(Marantz)+α

CR611から1万円ほど実勢価格が値上がりしてしまったので、組むスピーカーが厳しくなってしまいました。

DALIのSpektor1はぎりぎり予算内(~7万円)なので、まずはこちらが第一感になるでしょう。

次に、去年紹介していたONKYOのD-012EXT、さらにD-112NFX。どちらも実勢価格が半値近くまで下落しており、今年最高レベルのコストパフォーマンス製品です。今年何か買いたいなら、間違いなくこのスピーカーです。カタログスペックと価格でD-012EXTを選ぶ人も多いと思いますが、ぜひD-112NFXは試聴してみてください。原音再生能力と音の綺麗さを考慮すると、実勢価格差ではD-112NFXを買うべきだと思います。今回の試聴会ではD-112NFXとの組み合わせが最高評価でした。

予算が許すなら、去年紹介したLX2やSpektor2、先ほど紹介したF300の組み合わせが推奨ですが、すべて予算8万円想定になります。

そこまでの予算はない、そもそもCDを聞かないのであれば、PCオーディオを組んだほうがいいかもしれません。

networkaudiolab.hatenablog.com

さいごに

今年も無事に書き終わって一安心です(公開した後も修正・追記すると思いますけど、とりあえず)。今年は一覧性や比較を最小限にとどめ(過去記事を読めばいいし)、新製品紹介とベストバイだけをさっくりとまとめるスタイルに移行してみました。

毎年のことですが、ご協力いただいた方々、この場を借りてお礼申し上げます。また、お読みいただいた方々にも心から感謝です。

それでは皆様、よいお年を!