スポーツ用bluetoothイヤホンの音質比較
はじめに
今回は最近流行しているランニング、その他スポーツやワークアウト時の利用用途で需要が高まっているbluetoothイヤホン・ヘッドセットの音質比較レビューをやりたいと思います。このブログはピュアオーディオに軸があるのですが、今回は利用時を想定した相対音質の比較であることを予め断っておきます。試聴環境はいつもと180度変わって
- 街中での通話(周りの騒音が高い・振動はナシ)
- 皇居外周でのランニングBGM(周りの騒音は低い・振動(走ることによるブレ)アリ)
という音質的には明らかに劣悪な環境を利用しました。こうした試聴環境を利用したモチベーションは前の記事を見ると分かるかもしれません。
さて、スポーツ用Bluetoothイヤホンに求められる音質以外の機能としては
- フィット感
- 防水(防汗)
- 連続再生時間
- 重さ
- 適度な遮音性
でしょうか。この内フィット感・遮音性は音質にも影響するので、ランニング環境での試聴である程度確かめられるかなと思います。その他の要素は試聴機種選定の基準としました。なお、操作のしやすさやマイク性能は今回検証していません(検証が難しいし)。
試聴
初めに視聴したのがyurbudsのLIBERTY WIRELESSです。ダイナミック型で周波数特性は20Hz-20kHz、インピーダンスは32Ω、Bluetoothの対応verは4.0、重さは約19g、連続再生時間は6時間です。Bluetoothの対応verは新しい(数字が大きい)ほど連続使用時間が長く、音質が高いと思っておけばいいと思います;最新は4.0です。駆動方式・インピーダンスの説明については過去記事を読んでください。
yurbudsは全米トップシェアなのでトップバッターには最適でしょうか。今回は5人で試聴してみましたが、サイズが大きいため耳の小さな人はフィット感に厳しい評価を出していました。僕も耳穴は小さい方ですが、あまり気になりませんでしたので完全に個人差ですね。この機種にかかわらず、運動で使うならイヤーフックは絶対にあったほうがいいです。低音の量感重視の音質調整はスポーツに最適、騒音のある環境でも話し声が聞き取りやすく遮音性のバランス調整もいい。多分この機種群で解像度は重視しないほうがいい気がします;逆に聞こえにくいかも(笑)
JBL(ジェービーエル) Bluetoothイヤホン yurbuds LIBERTYWIRELESSBLACK
- 出版社/メーカー: ハーマンインターナショナル
- メディア: エレクトロニクス
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JBL(ジェービーエル) Bluetoothイヤホン yurbuds LEAPWIRELESSFORWOMEN
- 出版社/メーカー: ハーマンインターナショナル
- メディア: エレクトロニクス
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お次はamazonでバカ売れ、各種レビューでもべた褒めされているSoundPEATSのQY7。周波数特性は不明、インピーダンスは不明、Bluetoothの対応verは4.0、重さは約17g、連続再生時間は6時間でapt-Xにも対応(チップはCSR8645)、通話時はCVC6.0搭載でノイズキャンセル機能ありで機能面を見るだけでも圧倒的なコスパです。さて肝心の音質ですが、こちらは平凡そのもの。低音の量感はそれなりで中音域の締りは微妙、高音は出ません。走っていて音が途切れたりとか、騒音環境で音が遠くなったりすることはなかったので安心して使うことが出来ますが、音には期待しないでねという製品だと思えばいいと思います。とりあえずお試しで買うには最高の一品。
SoundPEATS(サウンドピーツ) ワイヤレス スポーツ ヘッドセット QY7 [並行輸入品] black/green
- 出版社/メーカー: SoundPEATS(サウンドピーツ)
- メディア: Wireless Phone Accessory
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お次はヘッドセットのトップブランドPLANTRONICSのスポーツ用ヘッドセットBackBeat Fit。周波数特性は50Hz-20kHz、インピーダンスは不明、Bluetoothの対応verは3.0、重さは約24g、連続再生時間は8時間です。人によっては走っていて重さを感じるという感想ですがブレでずれたりはしません。肝心の音質ですがモニターライクで個性的な調整は感じられず;音楽じゃなくて英会話の勉強しながらランニングするには一番のおすすめです。遮音性はやや高め。
【国内正規品】 PLANTRONICS 両耳 Bluetooth ワイヤレスヘッドセット BackBeat Fit Blue BACKBEATFIT-BL
- 出版社/メーカー: PLANTRONICS
- 発売日: 2014/07/17
- メディア: エレクトロニクス
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音質重視派の方から圧倒的な人気を誇るJayBirdのBlueBuds X、周波数特性は20Hz-20kHz、インピーダンスは16Ω、Bluetoothの対応verは2.1、重さは約14g、連続再生時間は8時間です。カナル型のため、少しブレに対しては脆弱で今回は2人ほど試用中にズレました。音質はモニターライクで全般的に質が高く高音もそれなりに聞けるレベルというレベルの高さです。遮音性が高めなのでフィット感なども考慮すると室内でやや軽めの運動用に最適なのかなと思いました。
【日本正規代理店品】JayBird BlueBuds X Bluetooth イヤホン (ミッドナイトブラック) JBD-EP-000002
- 出版社/メーカー: Jaybird
- 発売日: 2013/05/24
- メディア: エレクトロニクス
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さいごに
この記事の内容は他所から出す予定だったのですが色々あってポシャったので少し内容をブログ用に変更して投稿させて頂きました。yurbudsはかなりいい製品なのに、無知なレビュワーにamazonでボロクソ書かれてて可哀想(笑)もちろんサイズの問題はあるので、試着ありきですがランニングにはかなりいい製品だと思いました。音楽じゃなくて勉強しながら走る人も多いはず、そんな人にはBackBeat Fitが最適です。室内ワークアウト用ならBlueBuds Xも良かったですが、遮音性が少し高すぎるので屋外で使う際はご注意を。
この製品群は日本人のランニング熱の高まりに呼応して、各社これからどんどん新製品を出してくる市場です。この記事を書いた後も早速MONSTERが新製品を投入してきました。
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