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ネットワークオーディオラボ ぶろぐ

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本音のオーディオ入門1:パワードスピーカー

はじめに

MONOQLO2021年11月号で久しぶりに「本音のオーディオ入門」という名前のオーディオ特集が組まれています。同一方針の特集は家電批評の2019/8, 2018/8で組まれていましたが、2020年からはAV家電に組み入れられてしまったのか(?)、特集が組まれなくなって寂しい思いをしていました。

再三書いているのですが、オーディオ業界はAV家電業界に比べると商品入れ替えのスピードがそれほど速くないので、新商品を紹介してレビューを書きたい業界からすると、あまり魅力的でない点は認めます。一方で、オーディオ初心者は毎年一定数存在する以上(巣ごもり傾向で増加しているかもしれないし)、初心者向け記事に一定の需要はあるわけで、できれば定期的に特集を組んでほしいなというのが偽らざる本音です。

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U10万円、初心者おすすめオーディオセット

一昔前とは異なり、現在のオーディオ業界では、プレーヤーをスマートフォンやPCに任せて、スマホやPCからの音声データをいい音で聞くため、パッシブスピーカー+アンプ、もしくはアクティブスピーカー(パワードとも、アンプ内蔵という意味)を接続するのが初心者向けの標準構成になります。手軽さや置き場所を考慮するとアクティブスピーカーを単独接続するのがベター、さらに音質を犠牲にして手軽さを追求するとBluetooth接続にするのが常套手段でしょう。

最初に紹介されているのがTASCAMのVL-S3、素性は老舗TEACでしっかり、実勢価格8000円程度で購入可能、コスパの高さから市場では欠品が続いているアクティブスピーカーです。解像度や量感は物足りないものの、モニターライクで変な味付けがされておらず、好印象です。入力もRCAと3.5mmジャックと必要十分、ただし無骨なデザインは好き嫌いが分かれそうです。

さらに考えてみた

ここからは雑誌の内容から離れて対抗馬のスピーカーについて考えてみましょう。私はいわゆる音ヲタなので、当然にピュアオーディオ、原音再生信者の一人です。一方で、それほど音にこだわらない一般的な環境において、下手に原音再生を目指すと、ノイズや音割れによって音が劣化することも嫌というほど知っています。そのため、廉価オーディオに関して言えば、ある程度の味付けを許容しています。

同価格帯でモニターライク&許せる味付けで絶妙なバランス感覚を保っているのが、JBLPebblesです。これは発売以来、一貫しておすすめしています。VL-S3では音が地味すぎると感じる人や、もう少し遊びのあるデザインが欲しければ、比較検討するべき一機です。

VL-S3よりも解像度をさらに稼ぎたいのであれば、TEACと同様に素性の良いFOSTEXのPM0.3Hを検討するとよいでしょう。こちらも過去に何度も取り上げている製品で、単独でも素晴らしい音質ですし、ボリュームコントローラーという名のDACを組み合わせると、本格的なデスクトップオーディオ(ハイレゾ対応)が完成します。

VL-S3は有線接続のみなので、Bluetooth接続したい人からするとやや億劫に感じるかもしれません。JBL PROの104-BT-Y3はBluetooth接続が可能(さらに6.35mm端子にも対応!)で、デザイン性の良さも好印象のパワードモニターです。量感もVL-S3より稼げるので、低音好きにはよいです。以前紹介したPreSonusのEris E4.5のBluetooth対応ver. Eris E4.5 BTも候補にしておくとよいでしょう。

VL-S3より量感を稼ぎたいのであれば、JBL PROの104-BT-Y3とともに候補に上げたいのがIK Multimedia iLoud Micro Monitor、中田ヤスタカさんもサブで使っていますし、Bluetoothにも対応しています。

モニターライクな音特性はそのままに、総合的に音質をアップさせたいのであれば、PreSonusのEris E4.5、YAMAHAのMSP3やMSP5辺りを予算に合わせて選ぶとよいでしょう。以前はFLUID AUDIOのF5、JBLのControl X、Control X Wirelessなども勧めていましたが、現在は販売終了していますね。

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そして、最後にKRIPTONのKS-11とKS-55、そして最新機種であるKS-55 Hyperを紹介しておきましょう。それぞれ一台でシステムを完結できる・ピュアオーディオ環境を築くことができる絶大な決定力を持っています。KS-55の先祖であるKS-3HQMはPCオーディオベストバイ2018にも登場します。

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さいごに

久しぶりのオーディオ特集に興奮して筆を取ったわけですが、1ページ目のパワードスピーカーの話を広げただけで、話が終わってしまいました。まだまだ書き足りないので、また時間があるときに続きを書こうと思います。とりあえず、お疲れさまでした。記事の内容が参考になれば幸いです。