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ネットワークオーディオラボ ぶろぐ

ネットワークオーディオ・PCオーディオ・ハイレゾ音源関連の最新ニュースをお届け♪

お年玉で買うべきミニコンポ2021

はじめに

皆様こんにちは、毎年恒例「お年玉で買うべきミニコンポ」ですが、ご想像どおり、コロナで例年のような大規模な試聴会を開催することができませんでした。というか、数年前から危惧していた「新製品出ないよ」問題がいよいよ深刻になり笑、そもそも試聴するものがほとんどありませんでした。オーディオ関連機器の市場が10年間で約6割縮小するなど、淘汰の波は当面止まりそうにありません。

以上の理由から、今年は規模を大幅に縮小し、5人でひっそりと試聴会を行いました。コロナで在宅が増え、音楽を聞きながら仕事をされる方も増えたかと思うのですが、音源が完全にデジタルシフトした現在、ワイヤレスオーディオやPCスピーカーの需要は増えてもミニコンポの需要が増えることはないように思います。

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未来記事

2022版がでました。

networkaudiolab.hatenablog.com

過去記事

過去記事も参考にしてください。

networkaudiolab.hatenablog.com

networkaudiolab.hatenablog.com

今年の新製品

去年はM-CR612という大ベストセラーのM-CR611の後継機が出たことで盛り上がりましたが、今年はそれほど大きな動きがありませんでした。価格もほとんど動いておらず、マランツ一強の構図は不変でした。自作でミニコンポを組んでみたい人は、とりあえずM-CR612に好きなスピーカーを組み合わせるところから始めるのが王道です。組合わせるスピーカーについては過去記事も参考にしてください。

追記:2/1から値上げのニュースが来ました。

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例年このカテゴリーの上限は7万円に設定しているので、予算をオーバーしていますが、注目の新製品というところでTechnicsのOTTAVA f SC-C70MK2はそれなりに人気だったようです。音の広がりはそれなりですが、パナソニックの目指す解像度の高い音という方向性がしっかりと表現されており、ネットワークオーディオや音楽配信にも対応しています。例年、絶賛してきたSC-PMX150の上位機的な位置づけになるでしょうか。

お次はVictorのEX-D6、あえて言えば、2019年に紹介したEX-S55の後釜的な機種でしょうか。CDを聞いて欲しいのはわかりますが、ワイヤレスやネットワーク対応が求められるこの時代、6万円台でUSBとBluetooth(除LDAC)のみに対応は厳しいですね。音はお家芸のウッドコーンらしく、澄み切った透明感のある音です。無宗教の方にはやや割高感があるように思いますが、しっかりとブランディングに成功している点は素直に評価するべきだと思いました。

追記:EX-D6のレビューが出ましたので、こちらも参考にどうぞ

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時代の流れを考えると、もう若者がミニコンポを買うことは期待できない。ならば、高年齢層をターゲットにするんや、ということで、腹をくくって東芝が出してきたAurex TY-AK2、非常に素晴らしい製品だと思います。何と言ってもカセットテープが聞けること、カセットテープの音をアップコンバートする点にはやや変態性が垣間見えますが、時代の流れとは整合的です。現代的な解像度重視の音作りは耳が遠くなり始める年代と相性よし、量感はそれなりに調整されているので、長時間聞いても疲れにくい、とまったく隙を感じさせません。現代的な音作りって、こんなに高齢化社会と相性良かったんですね笑。いまどき「ミニコンポ」なんて時代錯誤なものを探している人が欲しいのってこれでしょ?という割り切りと音質への妥協のなさが相まって、コロンブスのたまごとでも言うべきラジカセ2.0を生み出したのかもしれません。拡張性についてはワイヤレス?なにそれ美味しいの?(Bluetoothには対応していますけど)って感じです。いわゆるラジカセを探していた人や、親御さんへのプレゼントによさそうです。試しに演歌のテープなど聞いてみましたが、音の輪郭が際立つことで立体感が出るので、ライブ感を求める人にはよい選択肢だと感じました。

ニコンポがミニコンポとして売れる時代が終わり、一歩上の音質(PanasonicDenon)や機能性(PanasonicやPioneer)、ウッドコーンのような独自技術(Victor)、ラジカセを買ってくれる顧客層にアプローチ(東芝)など様々な試みを見てきましたが、こうした路線と一線を画すのがインテリア性を押す方向性です。PanasonicのSC-HC410やYamahaTSX-B237といった製品はこうした方向性を目指すもので、企業戦略としては興味深いですが、音自体はあまり興味深いものではない(全体的に音が薄っぺらい)な、というのが試聴してみた感想です。特段にデザインが好きでもない限り、あえて選ぶ必要はないでしょう。

ベストバイまとめ

ニコンポセット

  • 5万円~:PMX150
  • ~5万円候補1:PMX90
  • ~5万円候補2:K-515
  • カセットテープ、ラジカセ:Aurex TY-AK2

自作セット(プレーヤー+スピーカー)

  • 大体~10万円:XC-HM86(S)+SPEKTOR1/2, QA 3010i/3020i, KEF Q350
  • 大体10万円~:M-CR612+SPEKTOR1/2, QA 3020i/3030i, KEF Q350

ベストバイ

とうとうDENONのM41セットの在庫が切れたので、選択肢が狭まりました。例年と同じく、全部入りのベストバイはPanasonicのPMX150になります。2017年に発売以来、このブログで常にベストバイ、その甲斐もあってかは知りませんが、この1年間ほとんど値下がりしておらず、去年からお買い得感は変わらずです。そろそろ代替わりする可能性があり、その際は弱点だった外装のデザインをTechnics譲りの高級仕様にして値上げする可能性があるので、気になっていた人はそろそろまじで買っておいたほうがいいかもしれません。

低価格機はPMX90が第一候補です。対抗馬は下のK-515ですが、昨年比でコスパが悪化しています。

K-505がなくなったせいか、実勢価格で5000円近く値上がりしており、コスパが悪化しています。伸びやかな高音の美しさは随一ですが、推奨度はやや低下しました。

Pioneerも音響事業撤退済みですので、在庫限りで終わりでしょう。去年と同じく最後のバーゲンプライスだと思いますので、Pioneerファンはもちろんのこと、M-CR612がなかなか値下がりしなくて我慢の限界が来た人、昨年紹介したONKYOのCR-N775を狙っていて買い時を逃した人には悪くない選択肢だと思います。

DALIのSPEKTOR1は実勢価格が値上がり、SPEKTOR2は横ばいなので、サイズが許せるならSPEKTOR2を推奨します。

去年推奨していたスピーカーはほとんど市場から消えてしまい、選択肢が格段に狭まりましたが、捨てる神あれば拾う神あり。2月にQ Acousticsの3030iが国内取扱いをスタートしてくれましたので、今年は新世代ハイエンドとして名高いQAの3000iシリーズを紹介します。予算に余裕があって、DALIのSPEKTORよりいいスピーカーを導入したい場合、同じDALIのOBERONやB&Wの607が候補として上がってきます。この対抗馬として急浮上してきたのが3030iです(海外ではすでに定評のある機体ですが)。OBERONよりも低音が、そして607よりは高音に優位性があり、バランスの良さと音のふくよかさに定評があります。高速なキレキレサウンドではないですが、癖がなく万人向けな音だと思います。同価格帯ではKEFのQ350も有力ですが、Q350に比べると、コスパが優れているように思います(私はKEFが好きなのでバイアスがかかっています)。試聴動画はお使いの音響環境に依存するので参考程度になりますが、ぜひ動画や実店舗で比較試聴してみてください。もはやミニコンポというよりも、ハイコンポ一歩手前の構成になりますが、それだけの価値はあると思います。

追記:2021年3月から値上げになります。狙っていた人は早めに決断する必要があるかもしれません。

www.phileweb.com

3030i

youtu.be

Oberon1

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B&W 607

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KEF Q350

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追記:Q Acoustics「3000i」のレビューが出ました。本記事推奨の組み合わせで試聴していますので、こちらも参考にどうぞ。内容が丸かぶりなので、今年は早めに記事を出しておいてよかったなと思いました(順番が逆だとパクリだと思われそう笑)。

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さいごに

今年は例年以上に無事に記事を書き終えられたことに安心感を覚えました。まだまだ予断を許さない状況が続いていますが、来年1年も音楽とともに一歩ずつ進んでいきましょう。

毎年のことですが、このような状況にもかかわらず協力いただいた方々、また記事を読んでいただいたすべての皆様にお礼を申し上げます。

それでは皆様、よいお年を!

お年玉で買うべきミニコンポ2020

はじめに

皆様こんにちは、毎年恒例「お年玉で買うべきミニコンポ」です。今年も12月某日、都内某所でミニコンポ試聴会を開催しました。今年も去年と同じく15人体制ですが、平均年齢がさらに2歳ほど若返りました。

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過去記事

過去記事も参考にしてください。

networkaudiolab.hatenablog.com

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今年の新製品

年々、勢いを失っていくこのミニコンポ・セットコンポカテゴリー、もはや新製品を発売してくれるだけで感謝の気分です。今年はこの記事でお馴染みの機種の後継機が発売されており、久しぶりの大型新人登場にテンションが上がります。

M-CR612(Marantz)

過去記事で7万円以下のベンチマーク構成の中核として活躍してきてくれたM-CR611、昨年の記事で「そろそろ後継機が出そうな値下がりっぷり」と書きましたが、満を持して後継機として発売されたのがこのCR612です。CR611とは違い、発売当初からカラーラインナップとしてブラックモデルを揃えてくれているのは嬉しいですね。音はほとんど変わらないので、機能のアップデートがメインと考えてください。

王道のバイアンプ接続のほか、パラレルBTL接続に対応しており、好意的なレビューも散見されますが、我々の試聴ではバイアンプ接続のほうが圧倒的に人気でした。BTL接続だと、少し音の立体感が薄れてベッタリする印象がありました。

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SC-PMX90(Panasonic

こちらも過去記事で圧倒的な実力とコストパフォーマンスを見せつけていたSC-PMX80の後継機、PMX90です。「そろそろ次世代機が来そうな価格水準ですので、底値狙いの人は買い時かもしれません」と書いていたとおり、綺麗な代替わりを見せましたね(と言っても型番が変わっただけです)。となると、2020年は上位機のPMX-150(すっかり後継機予想ブログに・・・)ということになりそうですが、もともと完成度が高いだけに、こちらも型番変更だけになりそう?

F300(FYNE AUDIO)

2017年スコットランド創業の新興ブランドFyne AudioのF300です。新興ブランドなので聞いたことがない人もいると思いますが、タンノイが好きな人であれば試聴するべきメーカーです。F300はやや個性に欠けるものの、音のキレは充分、自然で元気な低音はタンノイの遺伝子を感じさせます。高音はもう少し伸びてほしいですが、非常にいいスピーカーです。今年一番の収穫ですね。

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ベストバイ

RCD-M41 + SC-M41(DENON

定番のM41セットです。このまま3万円を割っていくのかと思ったら、今年は3万円台中盤まで値上がりしてしまいました。ややコストパフォーマンスは悪化し、カタログスペックは古くなりつつありますが、依然として総合的な完成度が高い銘機ですので、まずベンチマークとして試聴するべき一機です。

SC-PMX90/150(Panasonic

PMX90は80から、そして150も1年前に比べるとやや値上がりしていますので、M41と同じくコストパフォーマンスはやや悪化しましたが、音は本物です。弱点はアンプの性能に対してスピーカーがやや力不足、デザインに高級感はないといったところでしょうか。現代的な解像度重視の音が好きな人であればはまるでしょう。

K-515(KENWOOD

ようやくK-505の在庫がなくなったので、ハイパーコストパフォーマンスではなくなりましたが、K-515は順調に(?)価格下落しており、引き続き競争的な水準になっています。低音はDENONのほうがよいですが、高音ならK-515がいいですね。PMX90はバランス重視といった立ち位置です。ぜひ比較試聴してみてください。デザインも高級感があってよいです。

M-CR612(Marantz)+α

CR611から1万円ほど実勢価格が値上がりしてしまったので、組むスピーカーが厳しくなってしまいました。

DALIのSpektor1はぎりぎり予算内(~7万円)なので、まずはこちらが第一感になるでしょう。

次に、去年紹介していたONKYOのD-012EXT、さらにD-112NFX。どちらも実勢価格が半値近くまで下落しており、今年最高レベルのコストパフォーマンス製品です。今年何か買いたいなら、間違いなくこのスピーカーです。カタログスペックと価格でD-012EXTを選ぶ人も多いと思いますが、ぜひD-112NFXは試聴してみてください。原音再生能力と音の綺麗さを考慮すると、実勢価格差ではD-112NFXを買うべきだと思います。今回の試聴会ではD-112NFXとの組み合わせが最高評価でした。

予算が許すなら、去年紹介したLX2やSpektor2、先ほど紹介したF300の組み合わせが推奨ですが、すべて予算8万円想定になります。

そこまでの予算はない、そもそもCDを聞かないのであれば、PCオーディオを組んだほうがいいかもしれません。

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さいごに

今年も無事に書き終わって一安心です(公開した後も修正・追記すると思いますけど、とりあえず)。今年は一覧性や比較を最小限にとどめ(過去記事を読めばいいし)、新製品紹介とベストバイだけをさっくりとまとめるスタイルに移行してみました。

毎年のことですが、ご協力いただいた方々、この場を借りてお礼申し上げます。また、お読みいただいた方々にも心から感謝です。

それでは皆様、よいお年を!

PCオーディオベストバイ2019

はじめに

去年に引き続き、家電批評の8月号でオーディオ特集が来ましたね。去年の『ピュアオーディオ超入門』は小特集でしたが、今年は全面的な特集が組まれていて、関心の高さが感じられます。今回も家電批評の推奨構成をたたき台にして、2019年版の最新構成を提案してみましょう。

家電批評ですが、VECLOSとEGRETTAのレビューは珍しいので、一見の価値ありです。

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パソコンにちょい足し(~2万円)

別にたくさんお金を使いたいわけではないけれど、いつもPCで聞いている音楽を少しだけいい音で聞きたい、という人向けの構成。下の記事は予算10万円向けなので、紹介されているアイテムは参考になりませんが、基本構成の説明は参考になります。予算にかかわらず、必要なアイテムはDAC・アンプ・スピーカーの3つです。

networkaudiolab.hatenablog.com

家電批評の推奨構成

高いコストパフォーマンスで知られるFX-AUDIO-とFOSTEXを組み合わせる鉄板構成。ぐうの音も出ないっす笑。ただ、FX-AUDIO-はちょっと癖があるので、初心者向けというよりは中級者向けの構成かな、という印象があります。

DAC+アクティブスピーカー

DAC+プリメインアンプ(ただし、電源別売)+パッシブスピーカー

本ブログの推奨構成

推奨構成といきたいところですが、ほとんど不満がないので、その代わり、さらに安い5000円で全部入り(DAC内蔵パワードスピーカー)の推奨構成としてJBLPebblesを推しておきましょう。発売当初に絶賛してからずっとベストセラー、対抗馬すら出てこないってすごいです。本当にお試しでちょい足すならこれです。これを書いていて思いましたが、2~3万円くらいで音質の良いDAC内蔵パワード(アクティブ)スピーカーってありそうでないですよね。Boseが売れる理由が少しわかりました。

家電批評ではデスクトップオーディオということでスピーカーサイズは控え目な組み合わせが提案されています。でも中には広い机で作業しているので、大きめのスピーカーでも大丈夫だよ、という人がいるかもしれません。一般にスピーカーは大きいほうが音もよくなるので、サイズメリットは最大限に活かしましょう。ということで、FOSTEXのP802の代わりにYAMAHAのNS-BP182を使うのも一案です。

アンダー10万円構成

音の違いをしっかりと実感したければやはりこのラインになるでしょうか。去年と同じくmarantzのPM-5005を中心に据えた構成。去年はCD再生を念頭に置いて、TOPAZ CD10と組み合わせていましたが、現代的な構成はやはりデジタルファイル再生を軸にしますので、やや時代錯誤でした。その点、今年は評判の高いDACであるiFi AudioのxDSDを組み合わせた現代的なディスクリート構成になっており、音の入り口に関しては不満がありません。

家電批評の推奨構成

また、グレードアップするなら、ということでPM6006が紹介されていますが、これは意味不明でした。PM5005+外付けDACディスクリート構成にする一般的な理由は、自分の好きなDACを組み合わせることで、音作りを楽しむためです。そのためにレベルの高いxDSDとの組み合わせを提案していると思ったのですが、PM6006の但し書きには「下位モデルよりも明らかに高音質でした」とあります。
PM5005(DACなし)とPM6006(DAC内蔵)を比較するのはフェアではありませんし、PM5005+xDSDのディスクリート構成とPM6006を比較してPM6006のほうが高音質であるなら、そもそもディスクリートを提案する必要がありません。

本ブログの推奨構成

基本的に紹介されているアイテムは本ブログで過去に紹介したことのある銘器ばかりなのでほとんど不満がありません。一番の不満はスピーカーです。たしかにJBLのA130はオーディオ的にいい音で、コストパフォーマンスはいいでしょうし、一般レビューが高いのも納得です。しかし、ピュアオーディオ屋にとって、原音再生能力が高くないこのスピーカーは評価しにくいです(BOSEが嫌われる理由と同じです)。他のアイテムがピュア志向なのに、スピーカーだけ浮いています。

アクティブスピーカー

やや10万円オーバーですが、色んな割引を駆使すればぎりぎり10万円切れる(場合がある)という言い訳付きで、第一案はKEFのLSXです。KRIPTONのKS-3HQMとruarkaudioのMR1 Mk2も有力候補です。ruarkaudioはもう少し値下がりしてほしいですね。

ディスクリート

家電批評で推奨されているxDSDはいいDACですが、予算10万円の半分を占めるのは痛すぎますし、そのせいでスピーカーに予算がさけないのでは本末転倒です。ということで、いつものように赤トンボさんを使いましょう。安くなった上に解像度が増すおまけ付きです。

アンプですが、去年と同じくPM5005の代わりにCambridge AudioのAM10を使ってもいいのですが、芸がない&欠品している&がっつりスピーカーに投資したい、ということで、直近で大きく値下がりしてくれたONKYOのA-9110をチョイスしてみました。全体的にソリッドな音ですが、そこはスピーカーにカバーしてもらいます。

基幹に据えるスピーカーはDALIのOBERON1です。もちろん過去記事のようにSPEKTOR2を使ってもいいですが、予算に余裕があるので、今回はOBERON1を選びました。

KEFのQ350も勿論ありです。コスパでは若干OBERON1に分があると思いますが、個人的に好きな音はKEFです。ここまでくると、完全に好みの問題です。

まとめ

ということで、2019年版を組んでみました。オーディオ業界は毎年新製品が出るような業界ではないので、それほど大きく様変わりするわけではありませんが、実勢価格の変化やディスコンによって、予算制約のもとで組めるシステムが変わってくるのが面白いところですかね。

  • PM5005+xDSD+A130(家電批評の構成)
  • LSX(一撃必殺予算オーバー)
  • A-9110+赤トンボ(DragonFly Red)+SPEKTOR2/OBERON1/Q350

プライムデー:音響機器@2019/7/15

プライムデーでお買い得な商品があればまとめてくれと友達に頼まれたので、こちらにメモします。

 

B&O Play Beoplay P2のアンバーが安いですね。あまり安売りしない商品ですし、デザインも音質もいいです。
一時期流行った肩のせスピーカーの中ではJBLがもっとも音質に優れます。この値段なら、すぐに売り切れると思います。
Bluetoothなので過度な期待は禁物ですが、SHUREらしい音質&リケーブル可能なので、ワイヤレスイヤホンが欲しかったのであれば、買ってもいいと思います。フルワイヤレスは微妙なラインナップですね。
すごく安いってわけじゃないですが、狙ってた人にはいいセールですね。音質はいいですが、インピーダンスが50Ωなので、アンプは必須だと思ってください。
隠れた目玉商品だと思います(というか持ってなかったのでポチりました笑)。AKGのヘッドホン持ってる人はとりあえずポチって後悔ないと思います。合わせ買いキャンペーン見送って正解ですね。

 

 

 

 

 

クリスマスプレゼントにも最適な「超絶コスパイヤホン」

今年買ってよかったものとして紹介しようとしていたら、av.watchさんがレビューを出してしまったので急遽投稿、泣

finalのE2000は4000円を切る価格ながら、アルミ削り出しのボディ+5種類のイヤーピースが付属、低音の量感はサイズなりだが、中高音の解像度が価格対比で異常に高く、5000円以下ではコスパ最強と称されるイヤホンでした。

この兄弟機として発売されたのがfinalのE1000、発売前からその音質には注目が集まっていました。3000円以下ということで、さすがに筐体(きょうたい)はアルミ削り出しというわけにはいかず、ABS樹脂を採用;見た目のチープさこそ妥協点ですが、音を決定づけるドライバとケーブルは高級機顔負け。量感こそ控えめながら引き締まった低音はE2000と同等、中高音の解像度の高さはE2000に一歩譲るものの、非常に高いレベルです。 モニターライクなので、派手な味付けのイヤホンを聞き慣れていると、淡白であっさりとした印象を受けるかもしれませんが、毛並みのいい本機から奏でられる音は本物です。このような質の高いイヤホンで若いうちから耳を育てられるのは、非常に幸運と言わざるを得ません。

av.watch.impress.co.jp

エントリーレベルで同価格帯のイヤホンの中で人気のTOTEM Pacoとも比較してみましょう。アルミ合金製の質感は値段を感じさせません。最大の特徴は全音域に渡ってすっきりとしたクリアな音質で、サイズでは考えられないほど低音の量感もあります。

E1000と比較すると、低音はTOTEM Pacoが一歩リードしていますが、音質という点では、クリアだと感じていたTOTEM Pacoですら音の輪郭を曖昧に感じるほど、E1000の解像度が高いことを実感できると思います。高音の制御能はどちらも課題ありですが、この価格帯なら気にならないでしょう。

追記

2019年6月3日発売のヘッドフォンブックに限定カラーのE1000が付いてきます。「HEADPHONE BOOK 2011」の特別付録「Piano Forte」はプレミアが付きましたので、こちらも欲しい人は早めに確保しておきましょう。